さまこばのブログ

興味のあること、いろいろメモしていきます

Home用macを考えてみたメモ

ずっとwindowsで育ってきて、macを使う事はなく、去年ipad miniをはじめてapple製品として買ってみたという生活をしてきており、長年のapple製品を使ってきた人からはたくさん異論がでそうな気もしますが、てきとうなメモ程度に思っていただければと思います。

先日、Apple SiliconとmacOS Big Surが発表されました。macintel x86/x64 系のCPUからarm系のCPUに移行するということで、macのcpu・OSがiPhoneiPadに近くなるということの様です。

iPhoneiPadで開発してきたarm系CPUが高機能になり、PCとして使えるレベルに達したのに対し、intelが10nmで足踏みしたので、macもamr系cpuを採用したというふうにも見えます。一方、AMDRyzen 4000シリーズはTSMCの7nmプロセスでパフォーマンスを急激に上げており、それぞれが改善を続けることで、CISCであれ、RISCであれ、どちらがコストやパフォーマンス的に圧倒的に有利というものではないような気がします。macAMDを使えばよかったようにも思うわけですが、スマホ用とPC用に別々にソフトを開発するよりかは一つにまとめたかったというのが大きいのではないかと思います。

なんとなくの勝手なイメージですが、appleの製品は2パターンあって、proユーザ向けとhome(大衆)ユーザ向けの製品がある感じがします。

proユーザ向けの製品は「スペシャルな高機能」が押しで、ざっくり言うとクリエイターやエンジニアが好むような「この機能やデザインが特別なんで、これしかない」という感じの製品で、iPhoneのproやiPadのpro、macのproとかです。ただ、そういう製品を実際つかったことはないので単なる勝手なイメージです。

homeユーザ向けの製品は「リーズナブルな高機能」が押しで、ざっくり言うと「これ買っておけば、とりあえず便利だよ」という感じの製品で、iPhone SEとかiPad(pro除く)とかがそんなイメージです。実際iPad miniを買った理由は、CPUのパワーとサポート期間を考えるとそれなりに長く使えるのに対し、妥当な値段だったという感じでした。

Appleの戦略としては、先進的な機能のデバイスをpro向けに試して、実際需要がある機能をリーズナブルな価格で一般に提供する感じでシェアを獲得してきたという気がします。

ここで、Apple Siliconを使って、個人的にあったらほしいmacを考えたところ、リビングの中心の大型テレビ or モニタ に接続するhome用PCがあったらと思いました。

テレビに接続するPCとして、intel AtomのStick PCなどありましたが、CPUの性能が低いため、PCとしておそらく貧弱だと思います。Fire TV Stickとかも映像コンテンツ専用として使えるかもしれませんが、webもjavascriptゴテゴテのページが増えることで、重くなったため、ネットで調べものするにしてもある程度CPUパワーが必要になってきたと思います。最近、intel NUCのような高機能のmini pcの種類が増えてきたように思いますが、若干割高で、ノートPCの方が安かったりします。

なので、6、7万~くらいの価格で、リビングの大型テレビにつないでおけば、共用パソコンとして家族みんなでいろいろ使えるよという感じのがあればほしいかなと思ったわけです。使いたい場面としては以下のような感じです。

  1. ネットショッピング、旅行計画
  2. 家族・親戚・友人らとのwebコミュニケーション
  3. 家族の写真やビデオの共有・編集
  4. 音楽、youtube、ゲーム
  5. Word、Excelpowerpoint

1.のショッピングや旅行計画は、いろんなwebサイトを調べながら決めてくもので、家族で話し合いなが決める場合はスマホより大きな画面をみんなで見ながら決めたいという感じです。

2.のwebコミュニケーションに関して、多対多のweb会議では、ヘッドセットが使いにくいため、エコーキャンセル処理ができるようなスピーカーフォンが必要になります。内蔵できれば、手軽にリビングtoリビングをつなげるようなデバイスとして普及できそうな気もします。ソフトはfacetimeだけでなく、skypeやzoomとかも対応できれば、使い方が広がります。

5.のMS office関係ですが、Excelで家計簿つけたりとか、町会や保護者会などの文章の作成やチェックなんかに使えるといいかなと思います。

また、Siriや機械学習あたりもうまく統合できれば、ネット世界とつなぐハブとして、活躍する新たなデバイスになるような気がします。

あくまで個人的な想像にすぎず、そんな製品はでないかもしれませんが、いろいろ考えるのが楽しかったので、Home用macを考えてみたメモとして置いておきます。

暴露量でスプレッダ化する仮説は恐ろしい

3月8日に新型コロナに関して、山中伸弥氏(京大iPS細胞研所長)と尾身茂氏(新型コロナ 専門家会議 副座長)との対談の動画が上がっていました。

その中で、気になる部分があったので抜粋します。


山中先生:人にうつさない4人とうつす1人と、これ、何がちがうのでしょうか?

尾身先生:……その1人の特徴は何かということは、まだ、はっきりわかっていません。仮説があるだけです。……仮説はどうも、ウィルス側の要素ではなくて、ホスト側の要素で……ウィルスの暴露量が多いと当然、増殖する量も増えるので……あとは免疫のことも関係するか……そうゆう事が今考えられています。


対談の中ではスーパースプレッダという言葉は使われていませんでしたが、おそらくそのことを指していると思います。自分の中で、ある程度納得できる説としては、スプレッダから感染を受けるときに、暴露量が少ないと、ウィルスの増殖に対して、免疫系が追いつくことができて、スプレッダ化しない。暴露量が多いと、免疫系が追いつかないまま、ウィルスが増殖して、高濃度のウイルスを保有するようなスプレッダ化するという説が一つ考えられます。

この暴露量が多いとスプレッダ化する説を考えた場合、何が非常に恐ろしいと感じたかというと、暴露が重なる条件で、スプレッダの増加率が非線形に増加する可能性あるところです。

これを説明するのに、次の簡単なモデルにて、計算を行ってみました。

<条件>

  • 非スプレッダに接触しても、感染させない
  • スプレッダに1回だけ接触すると、非スプレッダになる
  • スプレッダに2回以上接触すると、スプレッダになる

接触の回数はポアソン分布に従うとして、λ=0.43,0.86,1.29としてます。これはλ=0.43の時にスプレッダ:非スプレッダの割合を1:4にするためです。また、接触の平均回数であるλはその場に元のスプレッダがいる人数に比例するとして、λ=0.43の時に元スプレッダを1人としています。ポアソン分布を計算すると、接触回数に応じて確率が出てくるので、λ=0.43のときの新スプレッダが1人になるよう、全体の人数を14.3人に調整しています。

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元スプレッダ 1人 の場合は 新スプレッダ 1人ですが、2倍の元スプレッダ 2人 の場合は 新スプレッダ 3.1人と新スプレッダが2倍以上(非線形)に増えています。通常、感染者の増加率は感染者数に比例する(もしくは比例より小さい)と思いますが、今回の仮定においては全く異なる挙動となっています。

これは、少数のスプレッダが各地に散発的な小さなクラスタを形成する状況とは違い、同一コミュニティ内でスプレッダの自己増殖が起こることで、急激に大きなクラスタを形成する危険性があります。例えば、クルーズ船やライブハウス、宗教施設などでそれが起きた可能性は否定できません。

また、接触回数は、スプレッダの数だけでなく、時間が長ければ大きくなるので、どの場所でも起きる可能性はあり、特に病院や介護施設などのリスクは大きいと考えられます。

ただ、対策としては、現状と変わらず、あらかじめ自己増殖が大きくなる可能性が高い集会をやめることや、大きくなる前の初期のクラスタを早期に発見することが重要だと思います。

この仮説自体は、なかなか検証するのは難しいと思うので、もっと後でわかってくるものかもしれません。なので、一般的にいえば「まだまだ未知のウイルスなので、油断すると一気に広がって手が付けられなくなるから気を付けて」という心構えが大事かと思います。

新型コロナが現れた世界に適応する

新型コロナの弱点

前回のシミュレーションと同様に

  • 5人の感染者の4人は他の人にあまり感染させてない
  • 5人の内の1人が他の多くの人に感染させているようである

のようなスーパースプレッダが発生するケースを想定して、それに対する弱点について考えてみたいと思います。

専門家会議では風通しの悪い密閉空間など環境要因を強調されていますが、スプレッダを仮定するとコミュニティの制限による効果も大きいと考えられます。

ここで、例えば3つのコミュニティ(職場、家庭、趣味)を考えて、Aさんはこの3つのコミュニティに属しており、3つのコミュニティにはそれぞれA以外に5人いるとします。 先に職場のFさんが他のコミュニティで感染し、その後F⇒Aさんに感染したという場合を考えます。

ケース➀のスーパースプレッダなしでは、たまたまF⇒Aさんだけに感染したと仮定した場合、その後Aさん⇒職場、家庭、趣味の合計14人に感染させる可能性があります。 ケース➁のスーパースプレッダありでは、Fはスーパースプレッダであるため、F⇒E,D,C,B,Aさん全員に感染して、その後Aさんのみがスプレッダになったと仮定すると、その後Aさんは⇒家庭、趣味の合計10人に感染させる可能性があります。 (職場のE,D,C,Bさんはすでに感染しているので、もう一度感染することはない)

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ここで、Aさんが趣味のコミュニティ(ジム、ライブなど)に行かないようにし、コミュニティ数を3 ⇒ 2に制限した場合を考えます。

  • ケース➀ではAさんからの感染可能性のある人数が14人 ⇒ 9人に減る(36%減)
  • ケース➁ではAさんからの感染可能性のある人数が10人 ⇒ 5人に減る(50%減)

従って、スーパースプレッダが発生する条件では、コミュニティ「数」を制限する効果がより大きくなると考えられます。

新型コロナに適応する

個人差はあると思いますが、普段の生活の中で、おそらく接触を減らすのが難しい順に、家庭 > 職場 > 趣味 となり、家庭と職場など最低2つのコミュニティを維持できれば最低限の生活は成り立つ場合も多いかと思います。

仮にコミュニティ「数」を2つ以内に制限するなどで、もし基本再生産数R0を1未満に抑えることができれば、日本における新型コロナを収束させることは可能だと思います。

とはいえ、現在のヨーロッパや米国の発生状況を見る限り、今後世界的に新型コロナが長期間流行する可能性が高く、鎖国して日本の新型コロナの発生をゼロにし、元の生活に戻るということも難しいと考えられます。

では、「趣味を生きがいにしていた人はどうするのか」や、「ライブのイベントや観光などで生計を立ててる人はどうするのか」など思う方がいるかもしれません。

このあたりは災害や急激な環境変化と同じで、起きてしまった現状に対して、今までの生活習慣をそのまま続けることはあきらめて、新型コロナが現れた世界に適応するしかないと思います。

幸いネットワークが発達した現代、オンラインでのコミュニティを楽しむことは十分可能で、趣味もオンラインにシフトさせていくことで適応するのも一つの方法だと思います。今後は一人ひとりがどうやってこの環境に適応するかを考えていくことが重要になってくると思います。